OEMグッズ製作とは?法人担当者が知っておきたい発注前の準備から納品までの流れ
「自社のキャラクターやロゴを使って、オリジナルのグッズを製作したい」と考えて、調べ始めると、「OEM」「ロット」「入稿」など、聞き慣れない言葉が次々と出てきます。
初めてグッズの発注を担当する方にとっては、「何から決めればよいのか」「発注後はどのような流れで進むのか」が分からず、戸惑うこともあるでしょう。
この記事では、OEMグッズ製作の基本から、発注前に社内で整理しておきたいこと、企画から納品までの流れを順に解説します。
全体像を把握しておくことで、製作会社への相談や社内調整を進めやすくなります。
OEMグッズとは?既製品や名入れグッズとの違い
OEMグッズ製作とは、自社ブランドの商品やライセンス商品などの製造を、外部の専門メーカーへ委託する方法です。
自社で工場を持たなくても、キャラクターやブランドのイメージに沿った商品を製作できます。
たとえば、自社の公式キャラクターを使ったキーホルダーやアクリルスタンドの製造を、専門メーカーへ依頼する場合がOEMグッズ製作にあたります。
ここで、既製品や名入れグッズとの違いを整理しておきましょう。
| 製作・購入方法 | 概要 |
| 既製品 | すでに完成している商品そのもの |
| 名入れグッズ | 既製品であるTシャツやボールペンなどに、ロゴ・社名・イラストを印刷します。オリジナルグッズの一種ですが、OEMグッズ製作とは区別されます。 |
| OEMグッズ製作 | 自社ブランドの商品やライセンス商品などの製造を、外部の専門メーカーへ委託します。 |
「オリジナルグッズ」は、独自のロゴやイラスト、デザインが施された商品全般を指す言葉です。
既製品への名入れ、ハンドメイド、工場での受注生産など、製作方法にかかわらず当てはまります。
一方、OEMグッズ製作は、オリジナルグッズを製作する方法のひとつです。
外部の専門メーカーへ製造を委託し、自社ブランドの商品やライセンス商品として展開する手法を指します。

どのような商品を想定しているかによって、必要な準備や製作会社への相談内容も変わります。
まずは、既製品への名入れを希望しているのか、OEMグッズとして製造を委託したいのかを整理しておきましょう。
OEMグッズを発注する前に社内で決めておきたい5つのこと
製作会社へ問い合わせる前に、社内である程度の方向性を整理しておくと、その後の相談や見積もりがスムーズに進みます。
すべてを確定させる必要はありませんが、少なくとも次の5点について、決まっていることと未定のことを分けておきましょう。

1.製作する目的
販売用の商品なのか、イベントで配布するノベルティなのか、周年記念品や社内向けのグッズなのかを整理します。
目的によって、適した商品や仕様、数量、予算の考え方が変わります。
「誰に、どのような場面で届けたいか」まで決めておくと、商品を選びやすくなります。
2.商品候補
キーホルダー、アクリルスタンド、アパレル、文房具など、製作したい商品の候補を挙げておきます。
商品を絞り込めていない場合でも、「イベントで配布したい」「持ち歩いてもらえるものにしたい」など、使用する場面や希望するイメージを整理しておくと、製作会社へ相談しやすくなります。
3.数量と予算
必要な数量と、総予算の上限、1個あたりにかけられる金額の目安を考えます。
数量や仕様は、見積金額を左右する重要な条件です。
複数のデザインを製作する場合は、デザインごとの数量も整理しておきましょう。
数量や見積もり条件の考え方については、オリジナルグッズ製作の見積もり・ロット数の決め方で詳しく解説しています。
4.希望納品日
イベントや販売開始日など、グッズを使用する日から逆算して希望納品日を決めます。
使用日の直前ではなく、社内での商品確認や仕分け、会場への搬入などに必要な期間も見込んでおくと安心です。
試作・校正や社内承認にかかる時間も考慮し、余裕を持って設定しましょう。
5.デザインと承認体制
デザインデータが完成しているか、社内での確認や権利元の監修が必要かを確認します。
あわせて、デザインを自社で用意するのか、製作会社へ相談するのか、社内や権利元でどのような確認・承認が必要かも整理しておきます。
関係者が多い場合は、確認や修正に時間がかかることがあります。
確認の順番や担当者を予め整理しておくことが大切です。
OEMグッズの発注から納品までの流れ
OEMグッズの発注は、おおまかに次の流れで進みます。
それぞれの段階で、発注担当者が何を伝え、何を確認するのかを見ていきましょう。

企画
製作する目的、商品候補、数量、予算、希望納品日などを製作会社へ伝えます。
この段階ですべての条件が決まっていなくても、決定している内容と未定の内容を分けて伝えることで、製作可能な商品や仕様について相談できます。
仕様決定
商品のサイズや素材、印刷方法、付属品、個別包装など、見積もりに必要な仕様を決めます。
同じ商品でも、サイズや印刷範囲、加工方法などによって仕上がりや金額が変わります。
譲れない条件と、予算に応じて調整できる条件を分けておくと、仕様を決めやすくなります。
見積もり
決定した仕様と数量をもとに、見積もりを確認します。
商品代だけでなく、試作・校正、付属品、包装、送料など、どこまで見積金額に含まれているかを確認しましょう。
社内で承認を得るために必要な情報も、この段階で揃えておきます。
注文・入稿
見積もりと仕様を確認したら、注文とデザインデータの入稿を行います。
注文と入稿は、原則として同じタイミングで進みます。
入稿データは、製作会社から指定された形式やテンプレートに沿って用意します。
データに不備がある場合は、修正や再入稿が必要です。
J&Cサプライでは、すべてのご注文で完成イメージ図をご提示しています。
デザインの配置や仕上がりのイメージを共有しながら進められるため、初めて発注する場合も確認しやすく安心です。
必要に応じて試作・校正
量産前に仕上がりを確認したい場合は、試作・校正を行います。
校正には「データ校正」と「現物校正」があります。
データ校正
PDFやモニター上で、デザインの配置や印刷範囲、文字化け、誤字脱字、画像解像度などを確認する方法です。
短納期・小ロットの案件や、配置・文字の確認が中心となる場合に適しています。
現物校正
実際の素材へ印刷・加工したサンプルを確認します。
画面上と印刷物の色味の違いや、素材へのインクの乗り具合、質感、加工後の仕上がりなどを確認できる点が特徴です。
大ロットでの量産前や、キャラクター・ブランドカラーなど色味の再現を重視する場合、特殊な素材・加工を用いる場合に有効です。
当社では、取り扱うすべての商品で試作・現物校正に対応しています。
データ校正の費用は無料〜安価で、納期は即日〜数日が目安です。
現物校正は有償で、費用は数千〜数万円、納期は国内製造品目で3〜5営業日、海外製造品目で1〜2週間程度が目安です。
費用や納期は商品や仕様によって異なるため、詳しくはお問い合わせください。
法人向けの商品やライセンス商品の製作では、色味や仕上がりを確認するため、現物校正を行うことが多くあります。
特に、キャラクターの色やコーポレートカラーなど、色味の再現を重視する場合や、特殊な素材・加工を使用する場合は、現物校正で確認しておくと安心です。
量産
仕様や必要な校正内容が確定したら、量産に進みます。
当社では、量産は最短5営業日です。
ただし、繁忙期を除く通常時の目安であり、商品・数量・仕様によって異なります。
希望納品日が決まっている場合は、早めに相談しましょう。
検品
量産した商品に、印刷や加工の不具合がないかを確認します。
当社では、切り出し・印刷・組み立てなどの各工程で、原則として全数検品を行っています。
検品を終えた商品は、梱包して出荷します。
納品
検品と梱包を終えた商品を、指定された場所へ納品します。
複数の店舗やイベント会場などへの配送を希望する場合は、見積もりを依頼する段階で、納品先や配送方法についても相談しておきましょう。
発注が遅れやすい原因とスムーズに進めるポイント
OEMグッズの発注では、商品や仕様の決定、データの入稿、社内承認など、複数の工程を進める必要があります。
次のような場合は、当初の予定より発注や製作に時間がかかる可能性があります。
- 商品や仕様が決まらず、見積もりを取り直す
- 入稿データに不備があり、修正や再入稿が必要になる
- 複数のデザインを製作するため、確認に時間がかかる
- 社内確認や権利元の監修に時間がかかる
- 試作・校正後にデザインや仕様を変更する
- 注文が製作会社の繁忙期と重なる
スムーズに進めるためには、まず、商品や仕様の候補を早めに絞り込むことが大切です。
途中で条件を変更すると、見積もりの取り直しやスケジュールの調整が必要になる場合があります。
デザインデータについても、入稿方法や必要な形式を早めに確認しておきましょう。
社内承認や権利元の監修が必要な場合は、確認期間を含めたスケジュールを組む必要があります。
試作・校正を行う場合は、その確認と修正にかかる期間も見込んでおきます。
完成後の納品日だけを見るのではなく、企画、見積もり、入稿、校正、量産の各工程から逆算して、余裕を持って相談を始めましょう。
まとめ|OEMグッズの発注は事前準備から始めよう
OEMグッズをスムーズに発注するためには、製作会社へ問い合わせる前の準備が大切です。
まずは、製作する目的、商品候補、数量と予算、希望納品日、デザインと承認体制を予め整理しましょう。
すべての条件が決まっていない場合でも、決定している内容と未定の内容を分けておくことで、製作会社へ相談しやすくなります。
あわせて、企画から仕様決定、見積もり、注文・入稿、必要に応じた試作・校正、量産、検品、納品までの流れを把握しておけば、各段階で確認すべきことや、判断が必要となる場面が明確になります。
見積もりの取り方や必要なロット数の決め方については、こちらで詳しく解説します。
数量や予算を検討する際に、あわせてご覧ください。
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