アクリルキーホルダーからストラップまで!オリジナルグッズ入稿のコツ
ファンアートや同人活動で初めてアクリルキーホルダーやストラップなどのオリジナルグッズを制作しようと考えている方にとって、データ入稿の壁は意外と高いものです。
「せっかくデザインしたのに、印刷会社からデータ形式が違うと言われてしまった…」
「入稿したけど、実際に届いたグッズが思っていた色と全然違った…」
このような失敗談をよく耳にします。オリジナルグッズ制作の世界では、こうした技術的なハードルが創作意欲を妨げてしまうことも少なくありません。
この記事では、オリジナルグッズの入稿データ作成における基本的な知識から、アクリルキーホルダーやストラップ特有の注意点まで詳しく解説していきます。
入稿前に知っておきたい基本ポイント
オリジナルグッズの入稿データを作成する前に、いくつかの基本的なポイントを押さえておくことが大切です。
カラーモードはCMYKで

オリジナルグッズの入稿データを作成する際、最も重要なのはカラーモードの設定です。必ずCMYKモードを使用しましょう。なぜなら、パソコンやスマホの画面で見るRGBモードと印刷で使用するCMYKモードでは、色の表現方法が根本的に異なるからです。
RGBは光の三原色(赤・緑・青)を使って色を作り出すため、画面上では鮮やかな発色が可能です。
一方、CMYKはシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのインクを混ぜて印刷するため、RGBほど鮮やかな色が出せません。
このため、RGBで作成したデータをそのまま印刷すると、実際のグッズは画面で見たときよりくすんだ印象になってしまいます。
データを作る際は最初からCMYKモードで作成するか、書き出し時にCMYKに変換しましょう。

解像度は350dpiが基本
オリジナルグッズ制作において、適切な解像度設定は完成品の品質を左右する重要な要素です。
印刷用データは350dpi(dots per inch)を基本として作成すべきです。
この解像度であれば、細かいイラストの線や文字も鮮明に再現できるため、アクリルキーホルダーやストラップなどのグッズでも美しい仕上がりが期待できます。

塗り足しとトンボは必須
印刷用データを作成する上で、塗り足しとトンボの設定は欠かせません。
塗り足しとは、印刷物の仕上がりサイズよりも少し大きめに背景や画像を延長しておく余白のことで、印刷後の断裁時にズレが生じても白い縁が出ないようにする重要な工夫です。
通常は3mm程度の塗り足しを設定するのが一般的でしょう。
トンボとは、印刷物を正確に断裁するための目印となる線のことです。これがないと、印刷会社はどこで切れば良いのか分からず、デザインが意図したとおりに仕上がらない可能性があります。
アクリルキーホルダーやストラップなどの小さいグッズでは特に重要といえるでしょう。
アクリルキーホルダーの入稿のコツ

アクリルキーホルダーはオリジナルグッズの中でも人気の高いアイテムですが、印刷データの入稿には独自のコツがあります。
3つのコツについてご紹介します。
白版データを忘れずに
アクリルキーホルダー制作で最も重要なポイントの一つが「白版データ」の用意です。通常のイラストやデザインデータに加えて、この白版データを用意することで、透明なアクリル素材でも色鮮やかな仕上がりを実現できます。
白版データとは、色を乗せる部分に白いインクを下地として印刷するための指示データです。アクリル素材は透明なため、そのまま色を印刷すると透けて見えにくくなったり、本来の色味が出なかったりします。
白版という白色の下地を先に印刷することで、その上から印刷する色が正確に再現され、鮮やかな発色を実現できるのです。
アクリルキーホルダーの魅力を最大限に引き出すためには、この白版データの準備が必須です。印刷会社のガイドラインをよく確認し、必要なデータを忘れずに入稿しましょう。

カットライン(トンボ)を正しく設定
アクリルキーホルダーの形を決める重要な要素が「カットライン」です。このラインに沿って最終的にアクリル板がカットされるため、正確な設定がキーホルダーの仕上がりを大きく左右します。
カットラインを設定する際は、デザインソフトで「トンボ」または「カットパス」として明確に示す必要があります。
カットラインを作成する際は、別レイヤーで作成し印刷データには含めないようにしましょう。また、カットラインより2〜3mm内側にデザインを配置してください。

キーホルダーの穴位置に注意
アクリルキーホルダーの完成度を左右する重要な要素が、キーホルダーの穴の位置です。
アクリルキーホルダーの穴は、一般的に直径4mm程度の大きさが適しています。この大きさであればキーリングが通りやすく、実用性と見た目のバランスが取れるでしょう。小さすぎるとリングが通らず、大きすぎるとデザインの邪魔になってしまいます。
穴の位置については、デザインを損なわない場所を選びながらも、ぶら下げたときのバランスを考慮する必要があります。デザインの印刷範囲は穴のカットラインから1mm以上の余白を設ける必要があります。

ストラップの入稿のコツ
ストラップ制作においては、穴の位置設定が他のグッズ以上に重要なポイントとなります。
3つの観点からストラップ入稿のコツをご紹介します。
穴の位置と安全域を確保する
ストラップデザインにおいて、穴の位置と安全域の確保は製品の耐久性と美観を左右する重要な要素です。穴の位置が不適切だと、使用中にストラップが破損するリスクが高まるため、適切に配置する必要があります。
安全域については、ストラップ本体の外周から内側に向かって5mmの範囲を設けておくといいでしょう。この範囲内には重要なデザイン要素や文字を配置しないことをおすすめします。
強度を考えたデザインをする
ストラップデザインの強度を考える際、最も重要なのは日常使用に耐えられる構造設計です。ストラップは常に引っ張られたり、鞄や持ち物に付けられたりするため、適切な強度がなければすぐに破損してしまいます。

デザインの形状選びが強度に直結します。強度を確保するためには、薄すぎる部分や細すぎるパーツを作らないことが基本となります。
特に接続部や曲がり角は最低でも5mm以上の太さを確保しましょう。例えば、キャラクターの手足や髪の毛などの細い部分をそのままデザインに使うと、その部分から折れやすくなってしまいます。
塗り足しは3mm以上取り、端のズレを防ぐ
ストラップ制作では、塗り足しを3mm以上確保することが完成品の品質を左右する重要なポイントです。
なぜ3mm以上必要なのかというと、ストラップは量産過程でわずかなズレが生じやすく、そのズレを見越した余裕が必要だからです。特にフルカラー印刷のストラップでは、端が白く縁取られたように見える「白縁」が発生するリスクがあります。
これは見た目の質を大きく下げてしまう現象なので、適切な塗り足しで回避しましょう。
入稿用データを書き出す際の注意点

入稿用データを書き出す際にも注意が必要です。
3つの注意点について解説します。
ファイル形式はAIまたはPSDが基本

アクリルキーホルダーやストラップなどのオリジナルグッズ制作では、AIファイル(Adobe Illustrator)とPSDファイル(Adobe Photoshop)が標準的な入稿形式として推奨されています。
なぜAIファイルやPSDが基本とされているのでしょうか。これらの形式はベクターデータを扱うことができるため、サイズ変更しても画質が劣化せず、細かいラインやカットラインも正確に表現できるからです。
特にアクリルキーホルダーのような細部の表現が重要なグッズでは、この特性が大きな利点となるのです。
すべてのフォントをアウトライン化する
フォントをアウトライン化することは、オリジナルグッズ制作における最重要ポイントの一つです。
アウトライン化とは、文字データをフォントとしてではなく、図形として変換する作業を指します。
これを怠ると、印刷会社のパソコンにあなたが使用したフォントがインストールされていない場合、文字化けや書体の変更が起こり、デザインが台無しになってしまいます。
アウトライン化の方法はソフトによって異なりますが、Illustratorの場合は文字を選択して「テキスト」メニューから「アウトライン化」を選ぶだけです。
Photoshopでは文字レイヤーを右クリックして「レイヤーをラスタライズ」を選択します。この簡単な作業で、どの環境でも同じ見た目を保てるようになります。
カラープロファイルは「CMYK」、解像度は350dpiで書き出す
入稿データの品質は最終製品の出来栄えを左右します。カラープロファイルをCMYKに、解像度を300dpiに正しく設定することは、オリジナルグッズ制作の成功に直結する重要なポイントです。
入稿データを書き出す際は、必ずカラーモードがCMYKに設定されていることを確認しましょう。RGBモードのままでは、実際の印刷物で色が大きく変わってしまうことがあります。特にアクリルキーホルダーやストラップは小さいアイテムゆえに、色の鮮やかさがデザインの魅力を大きく左右します。
まとめ
本記事では、アクリルキーホルダーやストラップなどのオリジナルグッズを作成する際の入稿のコツについて詳しく解説してきました。
入稿前に知っておきたい基本的なポイントやアクリルキーホルダー・ストラップを入稿する際のコツ、入稿データの書き出し時の注意点など、いずれもグッズ制作で非常に大切なポイントなのでしっかりと理解しましょう。
これらのポイントを押さえておけば、オリジナルグッズの入稿データ作成においてよくある失敗を避けることができます。
あなたのクリエイティブな想いを、そのままグッズとして形にするために、この記事で紹介したコツを活用してみてください。
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