失敗しない!アクリルグッズ入稿データの作り方&チェックポイント
1. はじめに(導入)
「アクリルグッズを作りたいけど、入稿データの作り方がよく分からない…」
そんなお悩みはありませんか?
アクリルキーホルダーやアクリルスタンドなど、オリジナルのデザインをグッズにできる「アクリルグッズ」は大人気。一方でいざ作ろうとすると、以下のような疑問がいろいろと出てくるものです
- RGBとCMYKの違いが分からない
- カットパス(トンボ)の作り方が分からない
- 白版の設定ってどうすればいいの?
- 解像度はどれくらい必要?
実は、入稿データ作成の基本ルールさえ押さえておけば、初心者でもキレイに仕上げられます。
本記事では、アクリルグッズの入稿データ作成方法とチェックポイントを分かりやすく解説していきます。これを読めば、あなたも失敗なくオリジナルのアクリルグッズが作れるようになるはずです。
2. アクリルグッズの入稿データとは?

アクリルグッズの入稿データについて、基本構成やデータの作成形式について解説します。
入稿データの基本構成
アクリルグッズを制作するときは、印刷業者に「入稿データ」を送ります。入稿データとは、アクリルへの印刷やカットに必要な情報が含まれたデザインデータのことで、具体的には、以下の要素から構成されます。
データの種類 | 役割 |
---|---|
デザインデータ | 実際に印刷されるイラストやロゴなど |
カットパス | アクリルを切り抜くライン(赤線などで指定する) |
白版(しろ版) | 透けさせたくない部分を不透明にするための指定 |
データの作成形式(Illustrator? Photoshop?)
それぞれのメリットについて解説します。
- Illustratorを使うメリット
- ベクターデータなので拡大しても画質劣化しにくい
- カットパスや白版の設定がしやすい
- 対応している印刷業者が非常に多い
- Photoshopを使う場合の注意点
- 解像度を350dpi以上にしないとぼやけやギザギザの原因に
- 白版やカットラインなど、レイヤーをきちんと分ける必要がある
- カットパスはIllustratorほど簡単には作れないため制約が多い
- PNGやJPEGの場合
- ピクセル形式の画像データなので、印刷・カットのための情報を別途指定する場合がある
- 解像度不足に注意しつつ、業者のガイドに従うことが必須
- 画像のままでは入稿データとして使用できないため、業者による有料のデータ校正サービスを利用する必要があります。
3. 失敗しない入稿データの作り方(基本ルール)
ここからは、アクリルグッズをキレイに仕上げるために必要な「5つのポイント」を紹介します。
1)カラーモードはCMYKに設定!
- Illustratorの場合
メニューの「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」→「CMYKカラー」に設定 - Photoshopの場合
メニューの「イメージ」→「モード」→「CMYKカラー」に設定
変換後に色味が変化することがあるため、必要に応じて色調整を行うのがポイントです。
2)解像度は350dpi以上に!
例:5cm × 5cmのキーホルダーを作る場合
- 300dpi → 661px × 661px(塗り足し込み:約787px × 787px)
- 350dpi → 689px × 689px(塗り足し込み:約772px × 772px)
- 400dpi → 787px × 787px(塗り足し込み:約886px × 886px)
解像度が高いほど仕上がりがきれいですが、ファイルサイズが大きくなりすぎないように気をつけてください。
3)カットパスを正しく設定!
- 業者のテンプレートがあれば必ず使う
- パス機能でカットラインを作成し、業者指定の色(赤や青など)で描く
- 重要なデザインがカットラインギリギリにこないよう、少し内側を意識する
4)白版(しろ版)を設定して透明度を調整!
アクリルグッズの魅力の一つはなんといっても「透明感」でしょう。ただし、透けさせたくない部分まで透けてしまわないよう、白版レイヤーを正しく作成する必要があります。
- 白版が「あり」 → 不透明
- 白版が「なし」 → 半透明
実際の商品イメージ
例:アクリルペンライト
5)フォントはアウトライン化する!
フォントがそのままだと、業者側で同じフォントを所持していない場合に別のフォントに置き換えられたり、文字化けしたりすることがあります。
- Illustrator:「書式」→「アウトラインを作成」
- Photoshop:テキストレイヤーをラスタライズする
意図しないフォントの置き換えや文字化けを防ぐためにも、絶対に変えたくない文字(ロゴなど)は必ずアウトライン化しておきましょう。
4. 初心者がやりがちなミスとその対策

初心者がとくに陥りやすいのが、以下の6つのミスです。原因と対策を理解して、事前に回避しましょう。
ミスの内容 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
色がくすんだ | RGBのまま入稿した | CMYKに変換し、色味を調整する |
印刷がぼやけた | 解像度が低い(100dpi以下など) | 300dpi以上、可能なら350dpi以上に設定 |
カットラインがズレた | カットパスの設定ミス | 業者のテンプレを使い、パスの位置・色を正しく設定 |
思ったより透けていた | 白版が設定されていない | 白版レイヤーを作成し、不透明にしたい部分をしっかり指定 |
フォントが変わってしまった | フォントが未アウトライン化 | Illustratorなら「アウトラインを作成」、Photoshopならラスタライズ |
それぞれ詳しく解説します。
ミス1:色がくすんでしまった(RGB→CMYKの変換ミス)
【原因】
デジタル画面で使われるRGBと、印刷用のCMYKでは色の表現方法が異なります。RGBデータのまま入稿すると、印刷時にくすんだ色になったり、明るいブルーやピンクが暗くなってしまうことがよくあります。
【対策】
- 入稿前にCMYKに変換し、印刷用の色味に合わせて調整する。
- Illustratorの場合:「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」→「CMYKカラー」
- Photoshopの場合:「イメージ」→「モード」→「CMYKカラー」
- 蛍光色やネオンカラーは特にくすみやすいので、必要に応じて彩度や明度を再調整する。
ミス2:印刷がぼやけた(解像度が低すぎる)
【対策】
- 解像度は300dpi以上、可能なら350dpi以上を推奨。
- 実際の仕上がりサイズに合わせて、高解像度でデータを作成する。
- IllustratorやPhotoshopで拡大表示し、文字やイラストの輪郭が乱れていないか入念にチェックする。
ミス3:カットラインがズレた(カットパス設定ミス)
【原因】
アクリルをカットするためのパス(ライン)がデザインと噛み合っていなかったり、業者の指定どおりの色や線幅で作成されていなかったりするケースです。ズレて切り抜かれると、仕上がりが不自然になってしまいます。
【対策】
- 業者が配布しているテンプレートを使用し、ガイドラインに沿ってパスを作成する。
- カットラインは別レイヤーで管理し、色は赤や黒など、業者指定の色を使う。
- デザインの端ギリギリに重要な要素を置かず、少し内側に配置するとズレが目立ちにくい。
ミス4:思っていたより透けていた(白版の設定ミス)
【原因】
白版(しろ版)を設定していないと、インクが乗る部分でもアクリル素材が透けてしまい、色が薄く見えてしまいます。
【対策】
- 白版用のレイヤーを作成し、不透明にしたい部分を100%黒などで指定する(業者の指定どおりに)。
- 半透明の表現をしたい場合は、あえて白版を作らずにするなど、レイヤー分けを明確にしておく。
ミス5:背景が白く印刷されてしまった(背景透過忘れ)
【原因】
キャラクターの周りや背景部分を透過させたつもりでも、PNGなどで背景をきちんと透過設定せずに入稿すると、印刷時に白いベタとして出てしまいます。
【対策】
- 背景を透過させたい場合は、PNG形式やPSD形式などで正しく透過処理を行う。
- Photoshopで背景レイヤーを非表示にしたまま保存するなど、実際に透過になっているか確認する。
- JPEGは透過に対応していないため、透過が必要な場合は使わない。
ミス6:フォントが変わってしまった(アウトライン化ミス)
【対策】
- Illustratorの場合:「書式」→「アウトラインを作成」を実施。
- Photoshopの場合:テキストレイヤーをラスタライズ(ピクセル化)しておく。
- ロゴや重要な文字情報は必ずアウトライン化しておくのがおすすめ。
5. 入稿前に確認すべきチェックポイント
入稿データを作り終えたら、以下の6つの項目を最終チェックしてから入稿しましょう。
- カラーモードはCMYKになっているか?
RGBのまま入稿すると色がくすむ可能性大。 - 解像度は300dpi以上あるか?(推奨350dpi)
印刷時にぼやけたりギザギザが目立たないか拡大して確認。 - カットパス(カットライン)は正しく設定されているか?
別レイヤーでパスを作成、業者の色指定に従う。 - 白版(しろ版)の設定はOKか?
透けさせたくない部分にきちんと白版を入れているか? - フォントはアウトライン化されているか?
フォント崩れを防ぐために絶対に必要。 - ファイル形式・名前は指定どおりか?
.aiや.psd、.pngなど業者の指示に合っているか、ファイル名ルールは遵守しているか。
1. カラーモードはCMYKになっているか
印刷はCMYKで行われるため、RGBのままだと色がくすんだり、期待した色と異なる仕上がりになることがあります。
- Illustratorの場合: 「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」→「CMYKカラー」
- Photoshopの場合: 「イメージ」→「モード」→「CMYKカラー」
特に明るいブルーや蛍光ピンクなどはCMYK変換時にくすみやすいので、必要に応じて色調整を行ってください。
2. 解像度は300dpi以上あるか(推奨350dpi)
低解像度(72dpiや100dpiなど)のデータは、印刷時に輪郭がぼやけたりギザギザになりやすいです。
- 300dpi以上を推奨(より精密な仕上がりを望むなら350dpi以上)
- 仕上がりサイズに対して十分なピクセル数を確保する
IllustratorやPhotoshopで拡大表示し、文字やイラストの輪郭が乱れていないかをチェックしておきましょう。
3. カットパス(カットライン)が正しく設定されているか
アクリルを切り抜くためのパスがズレていると、デザインと合わなくなる可能性があります。
- 業者のテンプレートを使用してパスを作成する
- 指定の色(赤・青など)や線幅で描く
- レイヤーを分けておき、見やすいように管理する
重要なパーツがカットラインギリギリにならないように配置するのもポイントです。
4. 白版(しろ版)の設定はOKか
白版を設定していないと、アクリル素材を通して色が透けてしまい、仕上がりが薄く感じられることがあります。
- 白版用のレイヤーを作り、不透明にしたい部分を正しく指定する
- 半透明表現したい部分は白版を指定しない、レイヤーを分けて管理する
キャラクターの背景だけ透明にするなど、狙った表現ができるようチェックが必要です。
5. フォントはアウトライン化されているか
未アウトライン化のフォントは、印刷会社の環境に同じフォントがない場合に別の書体に置き換えられたり、文字化けが起きる恐れがあります。
- Illustratorの場合: 「書式」→「アウトラインを作成」
- Photoshopの場合: テキストレイヤーをラスタライズ
ロゴや手書き風フォントなど、形状が崩れては困る場合は必ずアウトライン化しておいてください。
6. ファイル形式・名前は指定通りになっているか
業者によって対応するファイル形式(AI、PSD、PNG、JPEGなど)やファイルの命名規則が異なる場合があります。
- 指定の形式で保存・書き出しを行う
- ファイル名に使ってはいけない文字が含まれていないか確認する
- レイヤー名を分かりやすく整理し、混乱を招かないようにする
入稿する前に、必ず業者の入稿ガイドを再度チェックすると安心です。
まとめ
アクリルグッズの入稿データ作りは、一見難しそうに思えますが、以下のポイントを押さえれば初心者でも失敗を防ぐことができます。
- カラーモードをCMYKに変換
- 解像度は300dpi以上(推奨350dpi)
- カットパスを業者テンプレどおりに正しく設定
- 白版を正しく設定(透け/不透明を使い分ける)
- フォントをアウトライン化
- ファイル形式・名前は業者指定を守る
もし「色味や透明度がどんな感じになるか不安…」という場合は、テスト用に少数ロットで試作してみるのもおすすめです。実際に仕上がりを確認すれば、次回以降のデータ作成がスムーズになります。
オリジナルアクリルグッズは、イベントやキャンペーンのノベルティ、個人の趣味でも大活躍します。
ぜひ本記事を参考に、世界にひとつだけのアクリルグッズを楽しんで作ってみてくださいね。
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