アクリルグッズの両面印刷と片面印刷の違いとは?作り方・白引き・入稿データの注意点も徹底解説!
アクリルキーホルダーやアクスタなど、「アクリルグッズ」は今や同人イベントやネット販売、推し活に欠かせないアイテムです。
その魅力は、透明感と発色の良さ、そして自由なデザイン性にあります。
そんなアクリルグッズを作る際、よく議論されるのが「両面印刷と片面印刷」の違いではないでしょうか。
さらに両面印刷には「1面刷り」と「2面刷り」という2種類の方式も存在します。
加えて、白引き(白押さえ)やカットラインの作成など、入稿データ作成には専門的な知識も求められます。
この記事では、アクリルグッズ制作を検討している方やこれから印刷を依頼しようとしている方向けに、印刷方法の違い・メリット・注意点・作成手順をわかりやすく解説します。

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アクリルグッズとは?人気の理由と活用シーン
アクリルグッズとは、透明なアクリル板に印刷を施したオリジナルグッズの総称で、以下のようなアイテムが人気です。
- アクリルキーホルダー
- アクリルスタンド(アクスタ)
- アクリルバッジ
- アクリルチャーム
オリジナルキャラクターやイラスト、写真などを使って個人でも手軽に制作でき、SNSでの告知やイベント頒布、プレゼントなど幅広いシーンで活用されています。
また、推し活文化の浸透に伴い気軽に制作できるアクリルグッズの人気は右肩上がりで伸びています。
両面印刷と片面印刷の違いとは?
アクリルグッズの印刷方式には大きく分けて「片面印刷」と「両面印刷」があり、両面印刷にはさらに「1面刷り」と「2面刷り」の2タイプがあります。
片面印刷とは?
アクリル板の片側だけにデザインを印刷する方式であり、最も一般的で初心者にも扱いやすいです。
メリットとデメリットは以下の通りです。


メリット
- 印刷コストが安い
- 作業工程が少なく納期も短い
- 色ズレや印刷ミスのリスクが少ない
デメリット
- 裏側から見ると絵柄がなく、白版のみとなる
- 立体感や奥行きは出にくい
立体感や奥行きが出しづらく、裏側から見ると絵柄がなく、白版のみとなるデメリットもありますが、それを上回るメリットもあるため、初心者にはおすすめの印刷方式と言えるでしょう。
両面印刷(1面刷り)とは?
アクリル板の片面に「表絵柄 → 白押さえ → 裏絵柄」を重ねて印刷する方法であり、中面印刷とも呼ばれます。
両面印刷(1面刷り)メリットとデメリットは以下の通りです。


メリット
- 両面印刷(2面刷り)よりコストが抑えられる
- 表と裏に異なるデザインを表現できる
デメリット
- 白引きの順番と配置に注意が必要
- 色が重なり合う箇所で濁る可能性あり
- 印刷レイヤーの設計が複雑で、中級者向け
白引きの順番と配置や印刷レイヤーの設計が複雑なため中級者向けですが、コストが抑えられて立体感が出せるメリットもあるため、こだわって作成したい方におすすめです。
両面印刷(2面刷り)とは?
アクリル板の表と裏、それぞれの面に別々のデザインを印刷する方式です。
両面印刷(2面刷り)のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット
- 表と裏で完全に異なる絵柄を使える
- 色が重ならないため発色が綺麗
- 立体的かつ明確な両面デザインが可能
デメリット
- 表裏の印刷位置がズレるリスクがある
- 印刷工程が2倍となりコストが高い
- 両面ともに白引き処理が必要なことがある
コストが高く両面ともに白引きが必要になることもありますが、発色が綺麗で多彩なデザインが可能なため、コストをかけてでも鮮やかなデザインにしたい場合におすすめです。
アクリルグッズの印刷方法と入稿準備

アクリルグッズの制作は、自作(DIY)も可能ですが、専門の印刷業者に依頼するのが一般的です。
その手順と、入稿データ作成時のポイントを解説します。
自作する場合
アクリルグッズを自作する場合に必要な道具は以下の通りです。
- UVプリンター(またはインクジェット+透明フィルム)
- アクリル板
- カッターやレーザーカッター(カット用)
- デザインデータ(Photoshop / Illustrator)
また、印刷の流れは以下の通りです。
デザイン作成(カラー・白引き・カットラインを用意)
印刷&貼り付け
カット&コーティングで仕上げ
自作も可能ですが、ある程度の経験や技術が必要になるため、慣れていない方は専門業者に依頼しましょう。
業者に依頼する場合の入稿データ作成ポイント
業者に依頼して作成する場合、以下の4つのポイントに気をつけましょう。
① カラーモード・解像度
- CMYKモードで作成(RGB不可)
- 解像度は350dpi以上が望ましい
- 実寸サイズ(100%)で作成すること
② カットラインの作成
- パスツールでオブジェクトを囲む
- 線幅0.1〜0.3pt、レイヤー名「cut」や「カットライン」と明示
- 角は丸めて破損リスクを軽減
- デザインの外に2mmの余白を作成
③ 白引きデータの作成
- カラー部分の下に白版レイヤーを作成
- 白版の色はK100%(黒)で作る
- グラデーションや透明処理は禁止
- レイヤー名は「white」や「白押さえ」で明示
④ 白引きなしの半透明デザイン
一部だけ透明にしたい場合、白引きをあえて外すことでガラスのような透け感を表現できます。
- 白版を置かない箇所は色が薄く見える
- 光の当たり方で印象が大きく変わるため、テスト推奨
- 背景が透けることを前提にデザインする
特殊な加工になるため、追加コストが発生しますがガラスのように綺麗な透け感を表現できるため、一風変わったアクリルグッズを作成したい場合は検討してみてはいかがでしょうか。
両面印刷の注意点とデザインのコツ
両面印刷では、表裏のデザインを正確に合わせる技術的な精度が求められます。特に「ズレ対策」「反転処理」「白引き処理」が重要なポイントです。
表と裏の絵柄は左右反転させ、基準線を揃えて配置すると失敗を防げます。
可能であれば印刷業者のテンプレートを活用しましょう。
3つの白引きの種類や特徴について解説します。

① 全面白引き(フルホワイト)
カラー部分の下に全面的に白インクを敷く方法です。
透けや裏写りがなく、鮮やかな発色を実現できるため安定感があり量産向きですが、透明感は失われます。
② 一部白引き(パーシャルホワイト)
必要な部分だけ白引きを施す方法です。
不透明部分と透明部分を組み合わせられ、キャラだけ目立たせるなど演出が可能であり高級感が出る一方で設定が複雑です。
③ 白引きなし(ノーホワイト)
白インクを使わず直接印刷する方法です。
ガラスのような透明感や幻想的な印象を出せますが、発色が弱く背景に左右されやすいため装飾向きです。
白引きの種類別比較
項目 | 全面白引き | 一部白引き | 白引きなし |
発色 | ◎(鮮やか) | 〇(調整次第) | △(薄め) |
透明感 | ✕ | ◎ | ◎◎ |
デザイン自由度 | △ | ◎ | △ |
入稿データ難易度 | 易 | 中 | 易 |
おすすめ用途 | キャラ全体印刷、商品販売 | 推し活、個性派グッズ | 装飾、透かし風デザイン |
デザイン設計のポイント
白引き部分はK100%の黒で作成し、IllustratorやPhotoshopでは必ず別レイヤーで管理しましょう。
一部白引きでは透明部分との境界を丁寧に設計することが重要です。
白引きを施さない部分は透け感を考慮し、色を意図的に濃く調整することで、仕上がりの発色を安定させられます。
用途別おすすめ印刷スタイル
活用したいシーン別におすすめの方式と理由をまとめます。
シーン | 印刷方式 | 理由 |
同人イベント | 片面印刷 | 安価&短納期で対応しやすい |
オリジナルグッズ販売 | 両面印刷(1面 or 2面) | 差別化できて高級感アップ |
推し活・プレゼント | 両面印刷(2面刷り) | 表裏のこだわりを表現できる |
大量生産・ノベルティ | 片面印刷 | コスト重視、品質安定 |
活用したいシーンによっておすすめの印刷方法は異なりますので、ご自分が活用したいケースから逆算して印刷方式を決めましょう。
まとめ
アクリルグッズ制作では、印刷方式や入稿データ、白引きの有無が仕上がりを左右します。
片面印刷は低コストで初心者向き、両面印刷(1面刷り)は表現力とコスパの両立、両面印刷(2面刷り)はプロ仕様の美しい仕上がりが可能です。
さらに白引きやカットライン、ズレ対策を工夫することで理想のグッズが完成します。
あなたの大切な作品を、より魅力的なアクリルグッズに仕上げるために、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。
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