日本と中国の推し活事情を比較!ファン文化とその違いとは?

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SNSで中国の「推し」のファンが見せる熱狂的な応援スタイルを目にしたことはありませんか?日本でのアイドル応援と何か違いを感じたり、「なぜこんなに文化が違うんだろう」と思ったりしたことはないでしょうか?

日本と中国の推し活事情を比較すると、その違いに驚くことがたくさんあります。

「中国ファンの組織力がすごいけど、どうやって活動しているの?」
「日本の推し活とは何が根本的に違うの?」
このような疑問をお持ちの方は少なくないと思います。

特に最近は越境する推し活も増え、アジアのエンターテイメント業界に詳しくないと、文化の違いに戸惑うことも多いですよね。

そこで、この記事では日本と中国の推し活事情を徹底比較していきます。
この記事を読むことで、日本と中国の推し活事情の違いを理解し、グローバルな視点でファン活動を楽しむヒントが得られるはずです。

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はじめに 〜推し活とは何か〜

近年、若者を中心に「推し活」という言葉が一般化し、その存在感はますます大きくなっています。

「推し活」とは、自分が好きなアイドル、俳優、アニメキャラ、VTuberなど―いわゆる「推し」を応援する活動のことを指します。

その活動は多岐にわたり、ライブやイベントへの参加、グッズ購入、SNSでの発信、さらには「聖地巡礼」と呼ばれる作品の舞台を訪れる旅まで、個人の情熱に応じて多様な形を取ります。

この「推し活」は日本発祥のカルチャーと思われがちですが、現在ではアジア全体、特に中国でも非常に活発に展開されています。

むしろ、中国においては「飯圈文化(ファンダム文化)」と呼ばれ、膨大な人口と巨大なSNS圏を背景に、日本以上に組織化・経済規模が拡大しているとも言われています。

本記事では、日本と中国の推し活文化を比較しながら、それぞれの特性や違い、そして今後の展望について掘り下げていきます。

2. 日本の推し活事情 〜多様化する「推し」のかたち〜

日本における推し活は、アイドル文化やアニメ文化をルーツに発展してきました。AKB48や嵐、ジャニーズ、アニメキャラクター、声優、さらには近年急成長しているVTuberなど、対象は非常に多岐にわたります。

主な「推し活」のスタイル日本では以下のような推し活スタイルが定番です。

  • ライブ・イベント参加:握手会やライブ、舞台挨拶などに参加することで推しとの「リアル」な接点を得る。
  • グッズ購入:アクリルスタンド、缶バッジ、Tシャツ、写真集などを収集・展示。トレード文化も盛んです。
  • SNSでの発信:X(旧Twitter)、Instagram、TikTokで推しの魅力を発信し、共感を得る。
  • 痛バや部屋のデコレーション:推しのグッズを詰め込んだバッグ=「痛バ」や、グッズを並べた「祭壇」など、視覚的に愛を表現するスタイルも浸透。

祭壇について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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これらの推し活形態は、それぞれが独自の応援文化を持ちながらも、時に重なり合い、日本のファン文化の豊かな生態系を形成しているのです。

中国の推し活と比べると、個人的な趣味として楽しむ傾向が強いことも特徴と言えるでしょう。

市場規模と経済効果

日本の「推し活市場規模」は2025年で約3兆5,000億円と推定されており、そのうち推し活に関連する消費(グッズ、イベント、配信課金など)は大きな割合を占めています。1人のファンが数十万円単位で年間消費することも珍しくなく、企業や自治体も「推し活マーケティング」に注目しています。

出典:https://note.com/oshikatsusoken/n/n3c4895c4e4bc

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実店舗とファンの居場所

日本にはアニメイトやヴィレッジヴァンガード、ドン・キホーテなど、推し活関連グッズを取り扱う店舗が多数存在します。

さらに、「推し活カフェ」「アクスタ専門店」などファンのための物理的な空間も広がっています。

また、イベント会場や映画館などでは推しの誕生日を祝う「センイル広告(応援広告)」(韓国語由来)も広まり、特に若年層のファンの間では定番化しています。

推しカフェについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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3. 中国の推し活事情 〜巨大なファンダムと規制のはざまで〜

中国における「推し活」は、日本とはまた異なる文化的背景とデジタル環境の中で独自の進化を遂げています。

中国語では一般的に「追星(ズイシン)」「饭圈文化(ファン圏文化)」と呼ばれ、K-POPの影響を受けつつ、国産アイドルや俳優、配信者への支持が急拡大しています。

また、Weibo(微博)やBilibili(ビリビリ:中国の動画共有プラットフォーム)小紅書(略称:RED、シャオホンシュー:中国人気のソーシャルメディアおよびEコマースプラットフォーム)などの中国特有のSNSでは、ファンクラブが組織的な活動を展開し、推しのランキング上昇や商業価値向上のために協力し合う光景がよく見られます。

これは日本のファン文化よりもさらに組織化された側面を持っているといえるでしょう。

主な推し活スタイル

中国のファン活動は、より組織化され、資金力を伴うことが特徴です。

特徴としては以下の通りです。

  • 応援チーム(後援会)による資金集め:クラウドファンディング的にお金を集め、誕生日広告、雑誌掲載、ビルボード広告などを展開。
  • SNSでの熱量発信:Weiboでのハッシュタグ運動、Bilibiliでの推し紹介動画、小紅書での「推しルック」共有など。
  • ライブ配信と課金文化:アイドルや配信者とのインタラクションが重視され、課金により「存在感」を示すスタイルが浸透。
  • グッズ購入と独自EC:TaobaoやJD.comを中心に、ファンメイド商品や限定グッズの取り扱いも活発。中にはグッズ購入で推しへの“支援”ができるシステムも。

このように、中国の推し活の特徴として日本より大規模かつ組織的な点が挙げられます。

誕生日には巨大な広告やチャリティー活動を行ったり、推しの誕生日に合わせて大規模な植林プロジェクトを実施したりと、社会貢献と結びついた応援スタイルも日本と異なる点といえるでしょう。

また、中国の推し活は消費力も非常に高く、限定グッズが数分で完売する現象もよく見られます。

圧倒的な人口と経済力

2024年7月に日経MJから中国の「推し活」は2兆円規模との記事が出されました。

出典:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM292BJ0Z20C24A7000000/

一方、中国の現地メディアの2023年の調査では、中国の「ファン経済」(推し活含む)は約1億人以上が参加し、K-POP、国内アイドル、アニメなどのファン活動が活発に行われています。

このことから、推し活人口は少なくとも5,000万〜1億人と見られます。

これは日本と比較しても圧倒的な規模と言えるでしょう。

推し活市場規模(グッズ、イベント、コンサート、旅行などの消費)は、中国経済の大きな一部を占めています。

推定規模は以下の通りです。

  • 2023年:推し活市場は約5,000億元(約10兆円)。
  • 2025年予測:経済成長とZ世代の消費力向上で、6,000億〜8,000億元(約12〜16兆円)に拡大見込み。特にライブ配信、EC、コンサートの成長が牽引。

政策と規制の影響

一方で、中国政府は近年「芸能界のクリーン化」「未成年保護」の観点から、以下のような規制強化を実施しています。

  • 投票権の付与を目的とした過剰なグッズ購入の制限
  • ファンクラブによる資金集めの取り締まり
  • 未成年のアイドル追っかけ行為への制限
  • 「偶像崇拝」に対する価値観の再構築

このような規制の中でも、ファンは巧みにルールの中で工夫しながら推し活を継続しており、中国ならではの「戦略的ファン活動」が根付いているのが特徴です。

日本の比較的自由な推し活環境と異なり、中国の推し活は国家の価値観や方針と常に折り合いをつけながら進化しています。

しかし興味深いことに、こうした制約が逆にファンの創造性を高め、より洗練された応援文化を生み出すきっかけにもなっているのです。

4. 共通点と違い 〜推し活に見る日中ファン文化の対比〜

日本と中国の推し活には多くの共通点がある一方で、それぞれの文化や社会環境に根ざした違いも見られます。

次のセクションでは、両国の推し活をいくつかの視点から比較してみましょう。

共通点

共通点は以下の3つです。

  • “好き”の気持ちを表現する情熱
  • SNSでの拡散力
  • 誕生日広告・センイル文化の拡大

① “好き”の気持ちを表現する情熱

日本も中国も、ファンが「自分の推しを多くの人に知ってもらいたい」「支えたい」という気持ちから、積極的にグッズを買ったり、イベントに参加したり、SNSで発信したりする点は共通です。

応援に対する熱量は、国境を超えて共鳴しているとさえいえるでしょう。

② SNSでの拡散力

どちらの国でも、SNSは推し活の中心ツールです。日本ではX(旧Twitter)やInstagramを中心に、中国ではWeiboや小紅書(RED)が活用され、推しの魅力を世界に発信することがもはや「当たり前」の時代になっています。

③ 誕生日広告・センイル文化の拡大

韓国由来の「センイル広告(応援広告)文化」が両国で広がり、地下鉄広告・街頭ビジョン・カフェジャックなど、ファンが一丸となって推しの誕生日を祝う文化が共通して定着しています。

違い

一方で日本と中国の推し活における違いは以下の通りです。

  • ファン組織の規模と運営スタイル
  • グッズ文化と流通の違い
  • 国家・社会的背景の影響

① ファン組織の規模と運営スタイル

日本では比較的個人や少人数での活動が多く、ファン同士のつながりも緩やかです。イベントの参加やグッズ集めを通じて「自分なりの応援スタイル」を持つ人が多いです。

一方で中国では、ファンクラブ(后援会)がしっかり組織され、役割分担や資金管理がされており、まるで「会社」のような体制が組まれています。集団での大規模な支援活動が当たり前となっているのです。

② グッズ文化と流通の違い

日本では公式グッズが中心で、イベントや店舗での現地購入が多い傾向です。

一方の中国では、非公式グッズやファンメイドグッズの流通も活発で、EC(淘宝、拼多多など)を通じてオンライン購入が主流となっており、量産・カスタムの文化も根付いています。

③ 国家・社会的背景の影響

日本は表現の自由が比較的保障されているため、推し活も自由度が高く、多様なスタイルが受け入れられています。

一方の中国では政策や検閲の影響を受けやすく、ファン活動にも制限がある一方で中国のファンたちは驚くべき適応力を見せています。

規制をかいくぐるための新たな応援手法が次々と生まれ、チャリティー活動や環境保護プロジェクトなど、社会貢献と結びついた推し活が広がっているのです。

5. 今後の展望 〜グローバル化する推し活、次なるステージへ〜

日本と中国、それぞれの環境の中で進化してきた推し活文化は、今後さらにグローバル化し、テクノロジーとも深く結びついていくと考えられます。

推し活は「趣味」の枠を超えて、社会的・経済的なインパクトを持つ存在へと変わりつつあるといえるでしょう。

今後の展望としては以下の3つに注目が集まっています。

① クロスボーダー推し活の拡大

日本のアイドルやアニメ作品は、以前から中国やアジア圏で高い人気を誇っています。逆に、C-POPや中国の俳優・作品が日本でも注目される機会が増えています。

たとえば以下のような形です。

  • 中国ドラマの日本語吹替版配信
  • 日本のアニメイベントに参加する中国ファン
  • 双方のファンがSNSで情報を共有し合う現象

このように国境を越えた「推し」が増える中で、多言語対応のファンコミュニティや、グローバルなEC展開も重要になってきます。

② メタバース・AI・ARとの融合

テクノロジーの進化により、推し活の場も以下のようにリアルからバーチャルへと広がっています。

  • メタバースライブ:3D空間でのライブイベントやファンミーティングが増加。
  • AI推しキャラ:ユーザーの会話に応じてリアルタイムで反応する「推しAI」の登場。
  • ARグッズ展示:自宅の部屋に推しを「召喚」できるAR技術の活用。

これにより、「会えない距離」を技術で補う新たな推し活スタイルが浸透していくでしょう。

③ マーケティングとしての価値

企業もまた、以下のように推し活の熱量と経済力に注目しています。

  • アクリルスタンドや缶バッジなど、オリジナルグッズ展開
  • 「推し色」や「推し事」応援プランの提供(ホテル、カフェ、旅行など)
  • 推し活向けSNS連動キャンペーン

このようなファンの「自発的に推す力」を上手に活用できる企業は、ファンと共にブランドを育てていくことが可能になります。

まとめ 〜「推す」という行為の、その先へ〜

日本と中国、それぞれの文化や環境の中で育まれてきた推し活。その形は異なりながらも、「好きなものを応援する」という純粋な情熱は共通しています。

SNSやテクノロジーの発展、ファン同士のつながり、経済的な影響力――今や推し活は、

一部の趣味ではなく社会現象であり、文化の一部ともいえるでしょう。

両国の違いを見ると、日本では個人の自由な楽しみ方が尊重され、中国では集団によるパワフルな支援が目立ちます。
それぞれの良さがあり、異なるスタイルが刺激し合うことで、新しい推し活のカタチが生まれつつあります。

そして、これからの推し活は、もっとグローバルで、もっとデジタルで、もっとパーソナルなものになっていくでしょう。推しはもう「遠い存在」ではありません。

距離も言語も、テクノロジーが越えてくれる時代に、私たちは「好き」という気持ちをもっと自由に表現できるようになるのです。

推しがいる毎日は、ちょっとだけ前向きになれるのです。

こういった感覚は、国や文化を超えて、誰かの心を今日も動かし続けています。

弊社はオリジナルグッズの企画・製作企業として、今後、個人の「推し活向け」オリジナルグッズパッケージのBtoC提供と法人・クリエイター向けBtoB展開の強化に積極的に取り組みます。

投稿者プロフィール

鈕剣宇(ジュウ ケンウ)
鈕剣宇(ジュウ ケンウ)
中国・北京で生まれ、1991年に留学生として来日しました。
九州産業大学経済学部を卒業後、九州にある中堅企業で海外営業を担当し、約6年間会社員としての経験を積みました。
2003年、ジェイアンドシーサプライ株式会社を設立。
以来、経営者として事業運営に携わりながら、現在に至ります。

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