事業運営で最も大切にしているのは「価値の提供」です。
価値の提供
私たち事業者が、顧客のためにすべきことは「価値の提供」です。単なる「商品の提供」ではありません。
最も有名な経営学者の1人である「ピーター・ドラッカー」はこう言っています。
最も問うことの少ない問いである。
答えは明らかだと思い込んでいるからである。品質が価値だという。
この答えはほとんど間違いである。顧客は製品を買ってはいない。
欲求の充足を買っている。彼らにとっての価値を買っている。
そして忘れてはいけないのが、認知されかつ必要とされたものこそ真の価値となることです。どんなに素晴らしい製品を作っても、誰も知らなければ「価値がある」とはいえません。
大谷翔平選手でさえ、日本でどんなに素晴らしい成績を残しても、アメリカに知られなければ、今のような米大リーグ選手の価値として認められなかったでしょう。
日ごろの価値提供の心構え
価値提供は、会社経営だけに当てはまることではありません。1人の人間として、家族や友人、同僚など周りの人にとって価値のある人間になることが大切です。
価値提供は次のステップによって実現します。
- 価値を創る
- 発信する
- 継続する
まずは自分に価値を創る必要があります。仕事に役立つスキルでもいいですし、柔らかい雰囲気を持っていることも価値になる可能性があります。資格を取ることも、価値を創る1つの方法かもしれません。とにかく自分しか出来ないことをどれだけ作りだせるか。
価値を創ったら、ウェブサイトやSNS、口コミなどで発信しましょう。他人にとって役立つスキルを持っていても、誰も知らなければ意味がありません。自分で「これが得意」と発信することで、周囲から興味・関心・アテンションなどで認知され、その数に比例して価値として認められるようになります。
常に折り畳み傘を持っていても、雨が降っていない時は価値を発揮できないのと同じです。継続することで、自分の価値を必要としてくれる人に出会える可能性が高まります。
行動指針
価値創造に向けて行動するための、私の指針です。
- 誠実:顧客、取引先、従業員など全ての人に対して誠実であること
- 変化:自ら変化を求め、自己アップグレードすること
- 向上心:生涯学習すること
- 危機はチャンス:危機は自分を変えるチャンス
- 決断力:思い付いたら即行動、失敗は成功に必要なステップ
- 運気を高める努力:利他心、仁の心、思いやり、心身健康を心がける
- 自力本願:失敗は全て自分の未熟の原因、失敗は自己成長を促すサイン
最後の「自力本願」は特に意識しています。昔は、周囲が自分のことを理解してくれないことや、自分の考えがうまく伝わらないことに憤りを感じていました。
しかしそれは、全て自分の人徳が導いた結果だと気付いたのです。創業して20年間、本当にいろいろなことがありましたが、心構えや習慣を変えることで乗り越えることができました。
これからも価値創造を一番に考え、まい進していきます。
週末に初めて行った東京タワーの夜景です。