推し活市場と私たちの挑戦
本日は、当社がリリース予定の新商品「回転アクスタ」についてご紹介するとともに、そこに込めた思いや今後の展望についてお話しします。
まず、ひとつのデータをご紹介します。現在「推し活」は、年間3兆円をこえる市場規模を誇る一大消費文化へと成長しています。
アニメ、アイドル、VTuber、俳優など、推しの対象は多様化し、応援スタイルも進化を続けています。私たちはその中で、「ただ飾る」だけでは物足りない、“もっと見せたい・魅せたい”というファン心理に着目しました。そして開発したのが、「推しが回る」回転アクリルスタンドです。
回転アクスタが生まれるまで
この商品の企画が始まったきっかけは、社内スタッフの何気ない一言でした。
「海外では動きのあるアクスタが面白い。でも日本ではあまり見かけない。うちでも作ってみたい」——その言葉から、開発への第一歩が踏み出されました。
そこから社内で何度も企画・検討を重ね、行き着いたのが“回転”という新しい価値の追加です。アクスタ市場はすでに飽和していますが、「回る」という要素を加えることで、まったく新しい推し活体験を生み出せるのではないかと考えました。
「差別化された推し活グッズを提供し、ファンが自己表現できる場を広げる」という私たちのミッションのもと、デザインや構造設計をゼロから見直し、半年以上にわたる試作と検証を重ねてきました。
考え抜いた設計と体験
「本当にニーズはあるのか?」そんな不安と向き合いながら、企画案は何度もやり直しました。その中で、現在売れ筋のアクリルスタンド(プレートタイプ)の構造を参考にしつつ、私たちなりの工夫を盛り込んでいます。
アクリル1枚構造
取扱商品の中でも特に人気の高い「アクリルスタンド(プレートタイプ)」の構造をベースに、完全オリジナルダイカットに対応。外枠と回転プレートは両面印刷仕様、さらに回転軸を支えるサポートパーツも含め、すべてを1枚のアクリル板に収めました。点止め構造により、お客様ご自身で取り外し・組み立てが可能です。
SNS映えを意識した
外枠と回転プレートは両面印刷仕様。360度どこから見ても推しの魅力が伝わるため、写真映えも抜群です。InstagramやX(旧Twitter)など、SNSでのシェア率向上も期待できます。
カスタマイズ性の追求
1枚のアクリル板内であれば、自由な形で完全オリジナルのダイカットデザインが可能です。“世界にひとつだけの推し活グッズ”を作れる、この自由度の高さも大きな魅力の一つです。
商品に込めた価値とは
私がこの「回転アクスタ」を強く推した理由は、単に「面白いから」ではありません。その背景には、現在世界中で広がりつつある「共感経済」という新しい消費の流れがあります。
推し活とは、自己表現であり、同時にコミュニティ形成でもあると考えています。その人が「いま何に熱中しているか」を可視化するツール——それがアクリルスタンドであり、さらに立体的に魅せる役割を担うのが、この回転アクスタです。
企業として私たちが持つべき競争優位性は、単なる製品スペックではありません。「どれだけ顧客の熱量に共鳴できるか」こそが、これからの時代における真の勝負どころです。差別化とは、奇抜であることではなく、「お客様の悩みを解決できるか」「お客様に本当の価値を提供できるか」という視点で考えるべきだと思っています。この回転アクスタは、まさにファンの「もっと目立たせたい」「誰とも被りたくない」という思いに応えた、ひとつの答えなのです。
今後の展開予定
この「回転アクスタ」は、あくまで第一弾。ここから、さらなる展開を見据えています。
コラボレーション展開
現在、人気アニメやアイドルグループとのコラボモデルを企画中です。限定版の回転アクスタは、今後開催されるイベントなどでの販売も予定しています。
カスタム機能の追加検討
さらに、LEDライト内蔵の台座など、光るバージョンの開発も視野に入れています。推しをより輝かせるギミックとして、試作と検証を重ねていきます。
お客様の推し活需要に応え、“次のステージ”へ
この「回転アクスタ」は、私たちがこれまでのモノづくりに蓄積してきたノウハウと、市場ニーズに応えるため、生まれました。単なる商品ではなく、「誰かを応援する文化」を支える、新しい価値の提供だと捉えています。
「推しをもっと自由に、もっとクリエイティブに応援できる世の中へ」
その思いに、これからも真摯に向き合いながら、私たちは挑戦を続けていきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。