香港展示会の見学と深セン訪問

先読み場となる香港展示会
Global Sources Mobile Electronice

世界最大のGlobal Sources Mobile Electroniceは、香港で4月と10月の年2回開催され、最新のモバイル業界のトレンドの先読み場となる見本市です。

この展示会で新しい応用技術のネタを探し出し、半年から1年後には商品化した製品が日本で販売されるケースが少なくありません。

今回の展示会は、ワイヤレス充電関連、VR/AR応用、USB TypeCケーブルの展示品が多く、何れはこれからのトレンドとなる物が商品化されると予測されます。

香港展示会
香港展示会
香港展示会
香港展示会

中国第3都市に躍進した深セン市

香港展示会の後、隣の深セン市(シンセンシ)に入りました。
目的は、展示会で出会ったメーカーの訪問・商談です。深セン市には、当社の関連会社の中国現地事務所があり、提携する製造メーカーも多数あります。

中国のシリコンバレーと呼ばれるこの地域は、最新分野の電子関連製品の研究開発・製造を担うメーカー的な位置付として、地域経済の発展に寄与しています。2017年のGDPは2兆元(日本円36兆円)規模で、初めて香港を抜いたことで中国第3都市となり、名実とも発展が最も早い国際都市となっています。

キャッシュレス決済を進める中国の現状

深セン市には中国新興ITマンモス企業テンセント(騰訊)の本部所在地でもあります。テンセントは元々パソコン向けオンラインコミニュケーションチャットツールQQの開発・運営を行う会社ですが、モバイルの普及と伴うスマホ端末向けのメッセージアプリWeChatの開発・運営も行う最新鋭のIT企業です。

微信(WeChat)のユーザー数は中国以外の海外ユーザーを入れると10億人に達しています。アプリ内で動作するミニプログラムの機能は50万以上あり、チャット機能やSNS機能、モバイル決済(WeChat Pay)、ニュース、ゲームなどのサービスを網羅したアプリで、幅広い目的で利用され、多くの中国人にとって生活必需品となっています。そのWeChat Pay機能は、公共料金の支払、送金、資産運用まで、全てアプリ内で完結できます。

中国では、ホテル、レストラン、コンビニエンスストアの買い物、タクシー代金支払までありとあらゆるところも、モバイル決済は進んでいます。最近、中国出張はほとんど現金を使わず済むようになりました。
一部のレストランは、微信(WeChat)で店舗のQRコードをスキャンすれば、メニューの注文から決済まで全てWeChatで行い、オーダーとレジの係が不要になりました。

新しい発見として、今までのレストランの常識が覆り、驚いた反面、電子マネー決済の利便性を感じました。

モバイル決済
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